持株会のメリット デメリット 損益を計算してみる【株式会社にいるのに株について知らないの? 】
今日は持株会について書いていきます.
持株会の他にもindex投資という方法でお金を増やすこともできます。
おすすめはこちらの本です。
とはいえ今回は持株会をメインに書いていきます。
加入からの経緯
弊社の持株会に加入し半年が経ちました. 入って3ヶ月で書いた記事はこちら.
引越しを考えているのでこれを機に出金をしたいと思い考えて見ました.
拠出金額は月額5万円です.
弊社は奨励金がなんと30%なので月々1.5万円が投資買い付け金として追加されます.
お金を出すだけでまず30%増えるので圧倒的に損することが少ないとても良い制度です.
もちろん奨励金の利率は会社によって違うので確認してください.
課税率について
株式投資では 売却益に対して, 20.315%が課税
されます.
持株会も株式投資なので例に漏れず課税されます.
つまり, 儲けた分の20%
は税金として持って行かれてしまいます. 株投資による課税率は所得とは関係なく一定です.
高額所得者ほど株投資の方が得する
以下のサイトによると20%課税は労働所得税でいうと年収700万円代と同じ程度の課税率だそうです.
300~400万は所得税5%, 500~600万は10%です.
1100万円以上は所得税23%なので, 1000万円までは労働所得税と同程度ということになります.
https://crypto-theta.com/income-tax-calculation/
ちょっと高くて想像できないですが,それを超える人は株やった方が得ということになります.
これらから分かるように, 日本は資本主義国なので投資家に優しい設計になっているのです.
損益の計算式
株式取引の損益は以下で表せます.
# 利益が出た場合 (現在株価*保有枚数-入金計)*(1-0.20315)-取引手数料=課税後の利益 # 損失が出た場合 (現在株価*保有枚数-入金計)-取引手数料=課税後の利益
株式投資では売却益に対して, 20.315%が課税 されます.
前述しましたが, 株式投資の課税対象は 売却益(儲けた分)
です.
つまり, (売却額-買い付け金額) > 0
ならば課税, (売却額-買い付け金額) < 0
ならば非課税です.
取引手数料に関しては証券銀行によって異なるのでご確認ください.
持株会のメリット
奨励金
まず間違いなく奨励金はメリットになります.
お金を出資するだけで確実に増えるのです.
平均は5%だそうですね.
大体1桁台の利率(1~10%)が多いそうですがこれだけでも嬉しいものです.
なぜなら, 銀行は超低金利だから!
例えば, ゆうちょ銀行の金利は0.01%(1/10000)です.
つまり, 12万円を1年預けて, 1年後にはたった12円しか増えないのです.
対して, 持株会はというと...
奨励金5%だとして, 1万円であれば500円増えます.
しかも, 月額拠出で1万円積み立てていけば 1年後には6000円増えます.
お金出すだけで.
(10000*12)*(1+0.05) = 126000
奨励金は盾にもなる
奨励金は自分を損から守ってくれる役割も果たします.
なぜかというと, 奨励金は買い付け時に加算されるから
!!
奨励金5%で1万円を拠出していた場合, 10500円で株の買い付けを行います.
これは何を意味するかというと ...
奨励金分は売却益に含まれない, つまり損できるマージンになる
売却益 = 売却額 - 買い付け金額
です.
奨励金によって買い付け金額が上がると 売却益が減る=課税対象が減るだけなので, 加入者にとっては嬉しい仕組みになっています.
持株会はあくまでも株式投資なので平均買い付け金額以下に株価が下振れてしまうと損をします.
いわゆる 元本割れ
です.
しかし, 持株会でいう本質的な元本とは 自分が拠出した金額
であるため, 奨励金の利率は株価が下振れた分の損失を吸収してくれる役割があります.
注意ですが, もちろん奨励金の利率以上に価格変動が下振れた場合は損をします.
奨励金が丸々手に入るわけではない
あと気をつけなければいけないのは, 奨励金は所得課税対象
となる点です.
すなわち, 奨励金5%が丸々手に入るわけでなく, 奨励金に対する課税後の残金が実際に手に入るお金となります.
# 元本1万円, 奨励金5%, 年収400万円(所得税5%)の場合 10000 * 0.05 * 0.05 = 25円 ### 損失許容率を知ろう 0.05*(1-0.05) = 0.0475
この場合だと, 25円
が所得課税対象になるため, 475円
が実際手に入る奨励金となります.
つまり, 現在株価が平均買い付け金額の4.75%以下になった場合は損する可能性があります.
僕の場合は, 27%以上株価が下落した場合に損をします. そもそもそんなに株価下がったら会社がちょっと不安ですね....
デメリット
インサイダー取引防止の兼ね合いで資産流動性が低い
持株会ではインサイダー取引防止を目的として出金の期間が限定されています.
つまり, 好きな時に出せない貯金
です.
社内にいるとどうしても社内の情報が入ってくるため株価の上昇下落を予測できてしまいます.
このため, 一定期間内での取引が義務付けられています.
使いたいときに使えないのはちょっと不便ですね...まぁだからたまるのですが.
下落すると塩漬けになる
自社株だからと言って下がらないとは言えません.
弊社は上昇気味なトレンドですが, ときには下がる時もあるでしょう.
奨励金の利率以下まで下がってしまうこともあるかもしれません.
ずっと下落したまま帰ってこないこともあるため損切りのラインを決めて売りましょう.
大体5%~10%で定めるものと言われています (インベスターZに書いてあった).
長期の積み立てとして買っている場合は, 株価の下落はバーゲンセールなので上がることを信じてもっておくのも一つの手ではあります.
これもある意味売りたいのに売れない要因になります.
売却単元が一定株数に限定される
持株会では売却単元が決まっています. 弊社では100株が1単元となり, その単位でしか売却ができません.
なので, ちょっとだけ端数が残ります. ここら辺は貯金とは違いちょっと悲しいポイント.
まとめ
以上が 持株会のメリット デメリット 損益計算方法
です.
参考になれば幸いです.