See the Elephant

1992生まれのプログラマが書くエンジニアブログ

失敗から学ぶエンジニアリングへの道。総合職になって4ヶ月で感じたこと、振り返り。

総合職として働き始めて4ヶ月が経った

2019/2/1 から同社異動で総合職として働き始めて、4ヶ月が経った。

とても長く感じる4ヶ月間だったなーと思う。 約130日がたち、ほぼほぼ年の1/3を過ごした。

発見が多く、見えていなかった世界が見えた2ヶ月だったとも思う。

異動前の記事はこれ

エンジニアを辞めて, それではない生き方を選んでみよう - See the Elephant

異動2ヶ月の記事はこれ

エンジニアのキャリアを止めて2ヶ月走ってみた振り返り - See the Elephant

己の得意を知ること

ここ4ヶ月間は、総合職とは言いつつ、実質ほぼ技術に関わるような仕事をさせてもらっていた。

やっぱり今まで長く触れてきたものがそちらだし、人に比べるとそこそこ得意だと異動して改めて知れた。

総合職的な電話業務、人的対応、イレギュラーケースの対応、定性的なデータに基づく判断。

労働集約性、求められる成果の違い。

様々な点でエンジニアリングと総合職で求められるスキルは違う

道玄坂のキャッチのお姉ちゃんよりもコード書くのが得意。 隣にいる営業さんよりもコードが書ける

こういう点で異なる価値が出せるから職能になるのだ。

結局、異動先で頼られるのは今まで自分が培ってきたITへの専門性と、プログラミング能力による業務速度の効率化であった。

つまり、総合職になるとイキって異動したものの、業務内容自体はほぼエンジニアリングであった。

自分が書いたコードがリリースされて、実働に耐えうるものだとわかった瞬間、鳥肌が立つ程度に嬉しかった。

やはり、人の役に立つためにやるエンジニアリングは楽しい。

なるべき姿を見失っていた

「エンジニアリングの道を止めて別の道を歩く」

そんな風に思い立って総合職になった。

ところが、異動1ヶ月で自分が何になろうとしているのか完全に見失っていた。

お先真っ暗、とまでは行かないが、自分が目指すべき姿やなりたい姿が全くわからなくなった。

そして、小学生からの夢である「ものづくりで生きていく」ことを自ら捨ててしまったことにとても絶望した。

そんな時期に出会った宇宙兄弟を読んで何度泣いたかわからない。

夢への道から自分で降りてしまったことをひたすらに後悔していた。

ビジョンとともに道を選ぶ

そんな中、友人にはこんな言葉をいただいた。

「自分がどうありたいか、ビジョンがなければ進むことはできない。まずは何をやりたいのか明確にしよう。」

まるで思いつかなかった。

人事になるつもりはない。

営業になるつもりもない。

イベントのプロになりたいわけでもない。

そう思ったとき、「この道でやりたいことはそれほど自分にない」と、そこでハッと気づいたのだ。

つまり、転職は大失敗だった。

何かを選ぶときは、何かを捨てるときだ。

つまり、捨てることに後悔を持たないほど明確に未来が見えていなければ選ぶことを迷う。

思うは招く。植松さんのお言葉だ。

youtu.be

本当にいい動画なのでみて欲しい。

ビジョンは本当に自分の未来を決めてくれる。

だから、ビジョンこそ捨てるべき道を選んでくれる。

道を選ぶときはビジョンに繋がるものを選ぶことが大事だ。

少年よ、大志を抱け

とはまさにこのことなのだとわかった。

僕はもう少年と呼べる歳ではないけど本当にそう思う。

過去の自分との比較でしか測れない

自分が好きで続けてきたことは、大抵の場合において、人よりも上手、得意なことが多い。

これは誇るべきことだ。

問題は、自分が好きで続けてきたことのさらに上をいく超人たちが世の中にはいっぱいいることだ。

そして、その人たちは自分よりも走るのが早い。

これらの人々と競うために走っても追いつけない。

自分はやっぱりだめなんだ...追いつけないんだ...

と落ち込んでしまうとやはり辛い。

実は、人と比べることにあまり意味はない。

その人がやっていることと自分がやっていることは違う。

あくまでも、過去の自分ができなかったことができるようになることが大切だ。

だから、人と比較せずに

昨日の自分よりも今日の自分が1だけ強い

状態を作り続ければいい。

すると自分でも驚くほど遠い距離を歩くことができる。

自分はダメだ。自分は向いてない。

こんな言葉を自分にかけてはいけない。

こんな言葉をかけてくる人を相手にしてはいけない。

あなたの言葉はあなたの行動を決め、結果を招く。

僕は自分を否定して、否定した結果、夢を一度諦めてしまった。

そんな失敗をして欲しくないし、この先、自分で夢を諦めないために書いておこう。

少しだけ歩けた自分を大いに褒める

これは、人の姿をみて真似するようになった方法だ。

わからないけどやってみる、失敗する、ちょっとだけ前進する、少しだけ成功する

こんな風に日々の中にちょっとした挑戦を取り入れてみる。

すると必ず失敗する。

コンビニで新商品を買ってハズレを引くようなものだ。

逆に、新商品がめちゃくちゃ美味しかったりする。

これは、試してみて初めてわかることだ。こんなちょっとした事でも勇気を出すのだ。

だから、少しだけ勇気を持って踏み出せた自分を褒めるのだ。

この時のコツは、まったく遠慮なく全力で褒めること。

「マジで天才だわ。イケメンかよ」

これくらい声高らかに自分を褒めていい。

これくらい褒めるくらいがちょうどいい。

自分を責めるくらいなら、褒めて褒めて褒めて伸ばしたほうがいい。

ネガティブな言葉はネガティブな結果を生み出す。

そして、最終的には体さえも動かなくなるほどにネガティブな結果を招く。

だから精一杯自分を褒めて欲しい。

あなたはなんでもできるから。

ブログから学び得たこと

ちょっと話を脱線したい。

僕が異動したと同時に、副業的にやっていたブログの収益がドカンと伸びた。

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月に25万円ものお金が自動的に入るようになったのだ。

でも、なんだかわだかまりが残り、心から喜べなかった。

なぜか。

僕が「この道で生きていく」と思っていない分野での収益だったからだ。

収益が出て嬉しい、だけど先が見えない。

つまり、この先のビジョンが見えなかった。

やはりビジョンに繋がらないものはいくら上手く行こうと続かない。

そこに労力を投資する気持ちが起きない。

お金では幸せや達成感を得られない。

やはり好きなことで好きなことに向かって生きていくことが楽しい。

だから、ビジョンを持つことはそれほどまでに尊いのだ。

何がこの失敗から学べたのか

転職は大失敗だった。でも同時に学ぶことは多かった。

だから、ある意味では成功した部分もある。

一度、エンジニアとして手を止めたからこそ得た知識はいっぱいあった。

  • SEO
  • マーケティング
  • セールスライティング
  • ストック型コンテンツの運営
  • 電話対応のやりかた
  • 数字達成のためのコミット
  • システムを使う側の作業者の気持ち
  • 多くのことが泥臭く時間を要すること
  • 現場で起きていることを身をもって体験すること

これらの知識は、エンジニアとして現場を知らずにやっていては手に入らなかったものだ。

自分で手を動かし、話し、体験したからこそ語れるものがある。

エンジニアリングが好きだという正直な気持ちに再度、出会えたことが最も大きな価値だと思う。

僕の夢は、場所に寄らず価値を出すことのできるアプリケーションエンジニアになることだ。

一度は海外に住みたいし、そこで日本人女性と豊かに暮らしたい。

だからこそ、いま新しくビジョンを書き直しているところだ。

もし、あのまま前のチームにいたら。

僕はもっとひどい鬱になっていただろう。

今ほどまでに視点が広がることも遅かっただろう。

今以上に自分で未来を変えていく力はなかっただろう。

失敗してもそこから学べばいい。

失敗だったことを失敗として受け止めず、学びの題材にすれば良い。

昨日の自分よりも今日の自分が1だけ強い

思うは招く

ビジョンは高く、夢は心躍るものを。