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1992生まれのプログラマが書くエンジニアブログ

「エンジニアは学び続けるしかない」論調に異論をぶつけてみようと思う

是非合わせて読んでみてください:

プログラマの心の健康

「エンジニアは学び続けるしかない」論調がエンジニア界隈にあると思う。

なんとなく違和感があったので持論を書いてみる。

異論と書いたが、概ね(条件付きで)賛成派だったので、求めるものとは違うかもしれない。

が、「職業プログラマを続けていくことに悶々としている人」には届きやすい記事になったかと思う。

「学び続けるかどうか」は「プログラマを続けるかどうか」とほぼ同義の議論になる。

だから、まずは続けるかどうかから議論して行こう。

1. プログラマを続ける理由を決める

プログラミングすること自体が報酬と感じられる人には確実に勝てないので、自分なりの目的を見つけて技術と接するほかない。

好きでもないのに何故コード書く仕事をしているのか、内的動機がないとしんどいだけである。

まずは決めるところが一歩目。

僕の場合は、プログラミングは今たまたま稼げている & 最も稼ぎやすい自分の能力、という程度にしか捉えていない。

他の好きなことに時間を使いやすい職業の一つだし、働きやすい環境につきやすいのでそれはメリットだろう。

働く理由はそんな理由でもいいと思う

2. 常に辞める選択肢を持っておく

はたしてあなたは一生プログラマとして生きていきたいのだろうか。

一生プログラマとして生きていくのか考えるときはあるだろうか?

私が目にする優秀なエンジニアリングマネージャはプレーヤーとしても一級の働き振りをしている。

自分が思い描くキャリアはそこに向かって一直線に伸びているだろうか?

そうでないのであれば、この先どうやって生きていくのだろうか。

その不安感や自分の中での葛藤にあなたが耐えうるかは不明だ。

もし燻っているのであればより明確な負担としてあなたを襲う。

ただ、1つ強く持っておきたい選択肢がある。

「常にやめたときのことを考える」ことだ。

もしエンジニアとして生きる選択肢を捨てたくなった場合、元々考えていた別のルートに飛び移ればいい。

できれば辞める前から収入をエンジニアリング以外から稼いでいたい。 そうすれば、心理的にも金銭的にも負担が少なくなる。

何よりもあなた自身のメンタルの逃げ場が出来上がる。

あなたの健康よりも大切な仕事などないのだから、逃げればいい。

3. 辞める前に後悔しないようがんばってみる

なんとなく惰性で仕事を続けていないだろうか。

そしてなんとなく辞めたいと思っていないだろうか。

辞める前に「後悔しないほど頑張る」のも一つの手だと思う。

半年がんばったら辞めよう、これが達成できたら辞めよう。

でも今辞めなくてもいいな、もうちょっとだけ。

正直、そんな続け方でもいいと思う。

何もすぐに辞める必要はない。

あなたが辞めるまで辞めないのだから人のことなど気にせずに走ってみればいい。

4. 意識を高めずに生きていく戦略 - 業務内で学ぶ

界隈には 「学び続けるしかない」みたいな論調 があると思う。

学ぶ => 変化を受け入れて知る と置き換えるならば僕も概ね賛成である。

業務外に自分の時間を削ってまでやるか、に関しては人によるだろう。

僕個人はシンドイしそれをやると嫌になるだけなのでやらない。

業務外で学び続けるしかない となると意識が高すぎて気を失いそうになる。

書き出しにもあるが、プログラミングすること自体が報酬と感じられる人 にとってコード書くことなど当たり前のことだ。

だが、そうでない人もいる。

後者である僕に取って自分の時間を仕事の一部に取られるのは嫌なことだ。

自分の時間を削らずに、変化を知るには「業務内で学ぶようにする」ことが必要になる。

この記事で伝えたいこと。

学ぶべきことは業務内で学んでいく、つまり、業務内は多少嫌であっても学び続ける姿勢でいる必要がある。

5. 業務外で学ぶメリットも理解する

もし足りないならば、業務外で学ぶしかない。

この時、足りないはきっとあなたの言葉ではなく、他者からかけられる言葉だろう。

他者の期待に添いたいのであれば頑張ればいいし、そうでないならば別にやらなくていいと思う。

評価されていくのも人生だし、クビになってもっと興味のあることに着手するのも人生だろう。

僕は他者意見ではモチベートしないので外的動機では学ぶことをやらない。

そんな人が業務外で学ぶ必要がある場合、おすすめの方法がある。

ぜひ 「自分の好きなことを発信するためのプラットフォーム」 を作って見て欲しい。

誰に届くか分からないが、作っているだけで楽しい。

きっとプログラマを職に選ぶ人は「作ることが好きな人」だと思う。

是非その作る楽しみを一身に受けて見て欲しい。

業務内で触らない部分も触れられるし、なにより誰からも文句が入らない。

つまり好きなだけ進めて好きなだけ飽きればいい。

やるだけ偉いのだから、己を褒めながら進めていけばいいのだ。

仕事のためにやるとつまらないなら、自分のためだけに役に立たないことをやってみればいい。

結果、自分の知識が増え役に立つことに後から気づく。

もちろん、この方法が刺さらないのであればやらなくてもいい。

もし読んで自分もやるべきだと思うなら、やらなくていい。不幸になるだけだ。

6.嬉しいことがあるなら続けてもいいじゃないか

あなたのモチベーションが限りなく低いとする。

でも仕事をして金を稼ぎ生きていく必要もある。

概ね僕も変わらないだろう。仕事は仕事としてやっている。

僕はプログラミングで今たまたま稼げている。

時々、辞めて別のことをやっている自分を想像することもある。

実際に一度その選択肢を選んだこともあるし、今改めて選ぶことももちろんできる。

たまたま人から求められるスキルがプログラミングだと気付いたからやっているまでだ。

渋谷でキャッチをしている女の子よりはコードが書けるから仕事を続けている。

いまだにプログラマを続けている理由はたまに嬉しいことが起きるからだ。

ちょっとだけ嬉しいことが起きる、楽しみを感じる。

実際、現状で仕事を続けられているのだから問題はない。

それでは問題があるとあなたが思い込んでいるだけかもしれない。

たまに嬉しいのだから人がなんと言おうと続けてもいいじゃないか。

ほんとにしんどいならやめればいいし、別にプログラムを学ばなくても生きていける。

というか全体の1%しかいない我々の界隈で仕事ができないからと言って飢える世の中でもない。

たまたま稼げている今の仕事を続けて、他に愛していることをやってもいい。

我慢できないなら転職してもいい。

あなたがどのような状態でも立場でも自由に選べると思う。

以上