エンジニアを辞め,それではない生き方を選んでから2年が経ったので変化を書いてみよう
この記事のモチベーション
最近、副業含め諸々のお仕事探しをしてるのだが、人に紹介してもらう時にこのブログを見てもらう機会が増えた。
ブログを読んでもらうことは、僕のひととなりを知ってもらいアンマッチを防ぐ意味でとても有効な手段だろう。
しかし、2年前に書いた「エンジニアを辞めた」記事を発見され、予期せぬネガティブな印象を与えたケースがあった。
こちらがその記事。
実はこの記事を書いた時期からかなり仕事に対する考え方は変わっている。
ということで、こちらの記事に沿ながら改めて考え方をまとめてみる。
つまり、この記事では過去の発言で誤解を生むケースを払拭したい。
また半年前に書いたこの記事についても同様に考え方の変化が見られた。
こちらについても加筆する。
ざっくりキャリアの時系列
2017/4月(新卒1年目): 広告事業エンジニアとして配属 2019/1月(新卒2年目): 広告事業エンジニアを辞める決意 2019/2月(新卒2年目): 人材事業 ビジネス職(イベント担当)に異動 2019/7月(新卒3年目): 人材事業 エンジニア部署に異動 2020/9月(新卒4年目): 情報システム部門への異動
下記の記事は、広告事業エンジニアを辞める決意をした2019/1月に書いたものである。
現在の2021/2月に至るまで様々経験した。異動も2度経た。
意見が大きく変わったので改めて書き記していく。
そして実はビジネス職への異動後もほぼ毎日のようにコードを仕事で書いていた。 事実、その後にエンジニアチームへの異動も希望し命じられている。
エンジニアを辞めた理由を今振り返る
当時はこう書いている。
違和感は拭えなかった。2年働いてもやはり解決できなかった。
- 技術を追うモチベーションがあまりない
- 10年プログラミングに触れてもそれほど強く関心が持てない
- 広告領域がユーザから遠すぎて仕事で役に立っている感覚が得られなかった
- プログラミングを突き詰めていくのではなく、他の世界を見てみたかった
- 働き続ける上で体調が維持できなくなってきた
今振り返れば、エンジニアとしてのキャリアを止めた理由はとてもシンプルだ。
広告領域がユーザから遠すぎて仕事で役に立っている感覚が得られなかった
自ら辞めるほどに何が最も嫌だったのかを改めて考えた結果、コレが最も大きい理由だった。
2-3ヶ月かけて作った機能がリリースされても、成果を感じる瞬間はHTMLのTableにimp:1
と表示されるタイミングだけ。
学生時代は接客業をずっとやっていた故に、 お客さんに届いた感覚がとても乏しかった。
学生時代に無意識下で自分の中に形成された「仕事のやりがい」は「お客さんの笑顔を見ること」だった。
つまり、 当時は嫌なことへの解像度が低かった。
嫌なことが漠然としているから、芋づる式に嫌なことが見つかるだけだった、と今振り返れば思う。
当時は鬱で非常に苦しんでいた時期でもあった。 仕事のやりがいの無さ、できなさに徐々に体力が持っていかれた時期だった。
10年プログラミングに触れてもそれほど強く関心が持てない プログラミングを突き詰めていくのではなく、他の世界を見てみたかった
そしてこちらに関してはやっと最近プログラミングが面白くなってきたな、という印章を得ている。
おそらく学習曲線的な話で、当時わからなかったことがどんどんわかるようになっている感覚もある。
当時は自分に期待しすぎていたのだと思う。これからきっと学び調べることが面白くなっていく。
ということで当時の記事を再読したところ、書いた本人も当時とはかなり異なる印章を抱いていることがわかった。
エンジニアを一度辞めて後悔したか
辞めてよかったこと
これは辞めてよかったし同時に後悔もしている。
辞めることで「エンジニアを続けるだけではわからなかった世界」も見えた。 きっとこれは他のエンジニアが持たない感覚だろう。
数字を追う毎日 同じ作業を泥臭く繰り返して出る成果 長時間労働せずに成果を出す難しさ 使用者、運用者の立場で見る自社のサービス
ビジネス職的な働き方はあまり自分に向いてなかったと自覚できた。 と同時に体調もかなり回復した。
後悔したこと
しかし、一方で後悔もある。
理由は「技術の習熟度」である。
今思えば、あのまま事業だけ変えてエンジニアのまま続けていればもっと強いエンジニアだっただろうな、と感覚的に思う。
また、自分のビジョンを持たずエンジニアを辞めてしまったことへの強い後悔があった。
小学校から抱いていた「物づくりで生きる」道を自分で捨てたことへの後悔がとてつもなく重かった。
詳しくはこちらに書いた。
広告事業って本当にやりがいがない/人のためにならないのか
そんなことはない。僕自身もブログ収益で少しお金をいただいて
広告の仕事は人の役に立つのだな
と認識できた。
自分は広告を使うことが得意で、広告サービスを作ることに向いてなかっただけなのだと分かった。
今後もエンジニアを続けていきたいか
続けていきたいと思っている。 やっと楽しくなってきたのだから、今辞めるのは勿体ないな、と自分で思う。
あと、webエンジニアになるために東京に出てきたし、実際に作れる人間なのに情報システム部門でスクリプト書いてるの勿体ない気がしている。
「エンジニアは学び続けるしかない」のか
情シスに行って思ったのは「仕事は空いてる席の取り合い」なんだな、という感覚だった。
空いている席に座るためには、その席に呼ばれるような自分であり続ける必要がある。
技術はずっと変化し続けているから、自分も変化し続ける必要がある。
ということで エンジニアは学び続けるしかない
と思う。
学ぶ => 変化を受け入れて知る と置き換えるならば僕も概ね賛成である。
こう書いているのであまり意見は変わってない。 あと、仕事やそれに纏わる学びを業務時間外にやることについて意見が変わった。
仕事やそれら周辺をゲームだと思うようにすると、業務時間かどうかに関わらず楽しめるようになった。
そしてゲームで落ち込むことがあまりないように、仕事でもあまり落ち込まなくなった。
ということで、業務時間とか気にせず気になったり作ってみたいことを実現してみればいいんじゃないかな、という立場に変わった。
そんな人が業務外で学ぶ必要がある場合、おすすめの方法がある。 ぜひ 「自分の好きなことを発信するためのプラットフォーム」 を作って見て欲しい。 誰に届くか分からないが、作っているだけで楽しい。
と書いているのであまり今と変わってないと思う。