エンジニアを辞めて, それではない生き方を選んでみよう
この記事への振り返り記事が2ヶ月後, 4ヶ月後, 2年後と書かれているのでリンクを貼っておきます。
仕事の違和感について書いてみよう。
2019/2/1からエンジニアではなく, IT人材エージェントの総合職として働くことになった。 会社は変わらないため社内転職ではあるが, 大きく生き方を変えることになる。
この記事ではエンジニアとして働いた2年間で拭えなかった違和感を書いておこうと思う。
違和感は拭えなかった。2年働いてもやはり解決できなかった。
- 技術を追うモチベーションがあまりない
- 10年プログラミングに触れてもそれほど強く関心が持てない
- 広告領域がユーザから遠すぎて仕事で役に立っている感覚が得られなかった
- プログラミングを突き詰めていくのではなく、他の世界を見てみたかった
- 働き続ける上で体調が維持できなくなってきた
この辺が大きい理由だとこもう
IT人材エージェントを選んだ理由は以下だ
- 自分自身が成長の機会をもらった組織だから恩返ししたい
- 社中でも特に好きな人たちがいっぱいいる
- 高専*大学院の理系卒の自分だからこそ出せるバリューがありそう
- ビジネスのやり方を学びたい
- ユーザに近いところで働いてみたい
ファーストキャリアで広告業界に入って良かったと思う。
Webのキャッシュフローやその仕組みが体系的、体験的に知れたからである。これはtoCメディアでは知ることのできない領域も含む。最初にWebのマネーフローについて知れた事はとても大きい。
しかし、広告業界は自分の中でイマイチ人の役に立っている感覚がなかったのである。誰かが喜んでいる顔やそれによって住む環境が大きく変わったことが目では確かめづらい。
2年ほど働く中で人のため世のために価値を出せたと思えた瞬間がなかった。それが辛かったし、心の支えになることもなかった。
では、何故エンジニアという生き方を一旦止めて総合職になるのか。ここには色んな理由がある。大きな理由は違和感である。
AWSの新しいサービスが出た、新しいフロントエンドのFWが出た。こんなアーキテクチャが有効である。
どのLTを見てもあまり興味が湧かなかった。
始めてから10年かけても強く興味が持てないのだからこの先20年目になってもそれほど強く興味は持てないだろうなと思ってしまった。
業務のプログラミングにあまり強く興味が持てないのであれば、自分が好きな形でサービスを作りプログラミングやってみるのはどうなのか。
そう思いたち、仕事の時間以外にプログラミングの時間をとった。
簡単な静的コンテンツを返すサイトを作ってみた。
自分が一番良いと思う形でものを作り人の価値になりうるサービスを初めて作った。人に価値が届くかもしれないという点では楽しかった。
しかし、それ以上は高揚しなかった。
仕事の時間で、1番楽しかったのは先輩と要件を詰めながら設計を考え学んでいるときだった。
例えばドメイン駆動設計やクリーンアーキテクチャといった抽象問題を解くための考え方は面白いし、考えるのが好きだ。
どうやら抽象的な問題を解くことは好きらしい。
対して、手を動かしてやるコーディングは楽しいと思えたことはあまりない。
どうやら具体的な問題を解くための作業はそれほど好きではないらしい。
この2年間、会社には金と時間をかけて育てていただいたと思う。テスト駆動開発や設計についてハゲるくらい考えたしレビューを受けた。
また@twadaさんに直々にTDDを教えていただいたり先輩に四六時中ペアプロしていただいたりと、かなり手を尽くして頂いたと思う。
今思えば成長したし、それが間違いなく力になっている。
先輩に伝えてもらったことを言い換えて後輩やレビューで指摘することもザラにある。
だからこそ血肉化した知識として植え付けていただけたことには本当に感謝している。
ふと思えば、2-3年技術者として食べていき、向いていなければ違う道に行こうと思っていた。
今それが来ただけかもしれないと思う。
どうも技術者という生き方ではそれほどワクワクできないそんな漠然とした違和感をここ5年間は感じていた。
だからこそ新しいことをやってみよう。 自分の人生でやったことのない領域でかつ、自分がコミットしたい領域でやらせてもらおう。
会社はどうやら今は許容してくれるし、自分もやってみたい。
だから怖いし価値が出せるか分からないけど、踏み出してみようやってみよう。
死ぬときに後悔しないようにしよう。
というのがモチベーション。 26歳3ヶ月という今が自分の人生で1番若いので試してみよう、というのがきっかけ。 失敗したら会社やめて違うところに行こうかなと思うこの頃。
ここからはslack公開時に友人にもらったレスポンスとともに書いていく。
友人 かなりきちんと言語できている気がするのでよさそう 個人的に気になったのは > 働き続ける上で体調が維持できなくなってきた これがエンジニアという職種に起因するものなのか事業(職場?)に起因するものなのか、というところかな 本筋とは関係ないかもだけど shuzon 職場という単語は誤解を生みやすいので使いたくないな 結論両方ですね 職場は事業内容と人間関係、責務という切り分けで区切れる 僕の場合は、人間関係は比較的良好で不満はほぼない。責務としても管理画面の担当者として2年目ながらサポートを受けつつやっていた。 だけど、事業内容がアンマッチだったかなと思っていた。それは上記の通り。 抱いていた違和感と「これじゃないかもな」という気持ちが増幅されて通院と服薬をしていたので、違う道に行こうかなと思った次第ですね 一晩冷めて考えると - 技術知識欲求があまりないことに気づいた - ユーザの近くで働きたい - 体調悪いし環境変えよう
書いてあるように体調面もあまり良くなくなっていた。軽度の鬱と診断され服薬と通院を今もしている。
だからなんだという話ではある。
しかし、やはり無理は禁物なのである。体は資本だし、体は私なのだ。やはり壊してからでは遅い。
これを経験して、自分にあまり嘘をつかずに楽しそうな方、合いそうなものを探す20代で合っても良いかなと思うようになった。
だからこそ新しい選択をしてみようと思ったのである。
以上